スピーチやプレゼンで好印象を持たれる人に共通している事を
ズバリ一言で表すと「ザ・自然体」。
とはいえ、いつもとは全く違う環境で
たった一人や数人ならともかく(それでも緊張してしまう事はありますよね)
何十人、時には何百人を相手に話すのに「自然体」でいるって
なかなか難しい事もありますよね。
この、たとえ大勢を前にしても「自然体」で話すために大切な
基本のマインドや簡単テクニックについて
分かち合ってみたいと思います。

◯熱量のある言葉の力
例えば司会者として
言葉を駆使して伝えるゲームの楽しさより
参加したお子様の「やったぁ!!」の方が
数百倍も「伝わる」なぁと感じます。
正しい言葉遣いは大切ですが
例えば「この言い回しは正しいだろうか?」
といった事に注力する事が
必ずしも素敵な印象を生むわけでもありません。
正しい言葉遣いでも
抑揚や間合いのない、聞き手を置いていく話し方だと
どこか慇懃無礼な印象を与えてしまう事もあります。
正しいよりも「伝わる」事の方が重要で
「伝わる」ためには、ある程度の熱量を必要とします。
「笑われるのでは」
「この言葉遣いは、間違っているのでは」と
こんな風に体が緊張するまで力を込める必要性はなく
例え間違った言葉遣いでも
聞く人に、あなたの「感情」が伝わる事で
笑いが起こったり、涙を誘ったりします。
どちらを「話し上手」と呼ぶか…
「正しい人」よりも「伝わる人」を目指したいなと思います。
そのために、自分の感情と、発する言葉、その時の声音や仕草
やってる事と、言ってる事と、思ってる事(身口意)を一致させるワークに
引き寄せトーク研修では一緒に取り組んだりするのですが
要は、何かを正直に伝えようと想うとき
「自分にとって、しっくりくる言葉を使う」ほうが
正しい言葉遣いよりも余程、大切という事を
今一度、念頭に置いていただけるといいなと思います。
◯どう見られるか?よりも、今、何が求められているか?
司会者としてたくさんのスピーチに立ち会いますが
時々、とても緊張しながらお話しされている方が
「自分以外の何者か」になろうとしているように
ふと、感じられる事があります。
震えるほど緊張してしまう方って、真面目で責任感の強い方だと思うのです。
「こうあらねば」
「こうあるべき」
頑張ってしまうあまりに、矢印が自分に向いてしまう。
また、堂々と話しているけど
ご本人が独自に作り出した話し方の「クセ」に
どこか寄りかかってしまっているため
聞いていて「いつものあいつじゃないなぁ」というような
妙な違和感を覚える、という事もあると思います。
等身大である、という状態を少し紐解くと
自分がどう見られるかに気を回す余裕さえないほど
今、何が求められているかに集中している。
という状態かと思います。
例え自分の事を話していても
目の前にいる人が、今何を求めているか?
を考えているので
矢印が自分ではなく、相手に向いている状態。
矢印が自分に向いている間、緊張から解放される事はないんだなと
自らの苦い経験も踏まえて、痛感します。
逆に「今、何が求められているか?」に集中すると
パブリックスピーキングは一気に楽になります。

◯自然な間合いを生み出すワンポイント
人間って、自然のものが好きですよね。
例えば、お陽さまを浴びて森林浴をすれば
心が晴れやかになるし
天然のおだしのお味噌汁を飲んだら、ホッとします。
逆に、不自然なものに対しては
無意識のうちに警戒心を抱かずにはいられない…
多くの人を前にして話すパブリックスピーキングであっても
一番自然な状態は、まるで誰かと会話をしているようなトーン。
つまり、会話の間合いです。
司会の喋り出しを例にしてみます。
「みなさま」(ん?)
「本日はようこそお越しくださいました」(来ましたよ。はるばる来ましたよ)
「ただいまより、○○を始めて参ります」(お、始まるんだね)
という感じで( )のリアクションのための「間」を、あえて待つイメージです。
具体的な「間」の長さは0.5秒~1秒程度と言われますが
秒数など意識しない状態を目指せると良いです。
この時、会場の全員に意識を向けるのか?
それとも、たった一人に向けるのか?
というご質問をいただいた事があります。
おすすめは、「たった一人」です。
会場の中のたった一人に
こっそり狙いを定め、ランダムにその狙いを変えていきます。
ラジオパーソナリティーの方であれば
たった一人を「想像」するかもしれません。
ビジネスでマーケティングをスタートするときは
一番最初に、ペルソナ設定※ターゲット層を、年齢や職業まで想像して特定して絞る事。
をするかもしれません。
そんな風に、特定の誰かに集中して伝える事で、結果としてより多くの人に届きやすい話し方になります。
普段の会話の時に
自分ってこんな「間」で話しているなぁと
客観的に観察してみる事も効果的ですので
ぜひ、少し気にしてみてください。
懸命に「リアクションの間」と「たった一人へ」を意識して話し出す様子。参考になるか分かりませんが、よろしければ御覧ください。
◯話している時の自然な目線の配り方
「どこを見て話せばいいか分からない!」
とてもよくご相談いただくのですが
これも「たった一人に向けて」の意識を持つと解決しやすいです。
もちろん、ずっと、たった一人だけを見つめていたら、間違いなく怖いと思います。
心理学の研究では、好意を持っていない者同士が
10秒以上目が合うと
お互いに敵対的な感情が芽生える…とも言われています。
ランダムに「たった一人」を変えながら
- 今は、あそこで微笑んでくださっている女性に
- 今は、あそこで頷いてくださっている男性に
- 今は、あそこでずっと無表情な…しかし、真剣に聞いてくださっている若者に
という感じで、目線を飛ばす先をズラしていくイメージ。
もしハードルが高ければ
- 後方左端から右端へ
- 前方左端から右端へ
といった具合に、Z型に目線を配りながら
そのZの位置を、適度にずらしていくのもオススメです。
この時、目線を配る事を忘れがちな
最前列の両端まで、目線を届ける事を忘れないでおくと
一体感の中で、聞く方たちの集中力を保つ事ができます。
聞き手に心地よさを贈る「自然体な話し手」を、共に目指してゆきましょう。
AND STORYの 話し方研修のご紹介。詳細は以下の画像、またはこちらよりご確認ください。